みゆきち闘病日記

これって何の病気なの?解離性健忘、パニック障害、発達障害、てんかん…の診断を下されたり否定されたり。いつも不安と闘ってる。どうしたらフツウに生きられるんだろう。届け、人生に悩む、全ての人々へ。

外泊許可日の涙。

精神科病棟入院中。父の誕生日に、外泊許可がおりた。

 

嬉しい知らせにも体調は大して変わらず、頭がぐらぐらと揺れているせいでなんだかご飯が噛みにくい。

手も震えて日記の文字も汚くなる。足がおぼつかない。

 

認知症が入っている(と思われる)おばあちゃんに何度も「おはよう」と言われるけど、その度に「おはようございます」と返す。

そうすると、私が自然に笑顔になれるから。

 

この日はちょうど私がOGの吹奏楽部の定期演奏会の日だったので、病院を出た後は後輩と一緒に市民会館へ。

…改めて思った。世の中…少なくともここは本当にノットバリアフリー。階段じゃなくてもほんの小さな段差があるだけで、足がふらつく人にとってはとても怖いんだよ。

 

演奏曲目は例年通りコンクール曲、クラシックにJ-POP。

第3部。レミオロメンの「粉雪」のイントロが流れた時、昔見たドラマ「1リットルの涙」を思い出した。

脊髄小脳変性症により体が動かせなくなって、話すことも食べることもできなくなり、寝たきりになりながらも精一杯生きた女の子の人生。

 

私のその頃の歩き方は、ドラマの中の彼女にそっくりだったと思う。両手でバランスをとりながらひょこひょこ歩く姿。揺れる手先で必死でご飯を食べる姿も。

 

だからかな。 

 

あの時の主人公と今の私が、少し重なって見えたのは。

悲しいのか、怖いのか、なぜか涙が溢れていた。

 

隣の後輩に見られないように、まっすぐ背筋を伸ばしたまま

ただただこぼれる涙はそのまま服と心にしみた。

 

 

帰宅後には父のお誕生日会。

 

我が家の大黒柱。

社会に出て初めて父の大きさに気付く。

家族を背負う責任と家族を守る優しさを、生まれた時から当たり前のように与えてくれていた、深いありがたみ。

 

来年の誕生日には、元パティシエがバースデーケーキを作れるようになれてるといいなぁ。