人生で最も泣いた日(後編)
ぜひ前編を読んでから、こちらを読んでいただけると嬉しいです。↓前編はここから読めます。
https://smiyukichi-diary.hatenablog.com/entry/2019/09/16/162857
母はその日の診察の後、がんばったね、と言ってくれた。
あの言葉は、どういう意味だったのだろう。
あの時、あの瞬間はそんなことすら考える余裕はなかった。
先生に言われなくても思い当たるフシはたくさんあったけれど
いろいろと説明された時は
複雑な気持ちでとにかく頭も心も
何がどこにあるのか分からない汚部屋状態。
でも、母が言った頑張ってたんだねは
私の疑問を少しだけかき消してくれた気がした。
人の何倍も頑張って
栄養士免許も
フードスペシャリスト免許も
運転免許も
パティシエも
偏差値高めの高校の授業だって
頑張って頑張って乗り越えてきたんだよって
何年も前からずっとつっかかっていたものが
解けていく感じがして
母にも父にも見えないように、気付かれないように
たくさん涙を流した。
それまででも一生分泣いたんじゃないかってくらい泣いてたけど
まだまだ涙の在庫は尽きないみたい。
どんどん、どんどん溢れてくる。
私が私を慰めるために流しているんだから
必要な涙だから
思いっきり泣いていいんだよ。