呼吸の仕方が分からない。
過去の入院中の出来事を綴りつつ現在の闘病生活も並行して書いているので、混乱させてしまった方がいましたら申し訳ありません。
この文章は、現在の話です。
息を
吸いたいのか、吐きたいのか
自分でも分からない。
あさーく、ちいさーく
ひゅっ…ひゅっ…
と音が聞こえる。
たぶん、最小限の呼吸はできてる?
言葉にするのは難しい。
お盆です。両親の実家で食事会。
普段会わない人と会うだけで、体はびっくりしてるみたい。
別に小さい頃からお世話になってて馴染みもある人たちだよ。お久しぶりです〜くらいにしか思ってないよ。
全然、大丈夫なのに。
全然、大丈夫じゃなかった。
たびたび毛布を借りることになった。
父と母が、苦しむ私のそばを離れようとしない。
そもそも父は一緒にいても私の異変に気づかない。母は心配症すぎて逆に気をつかう。2人とも早く親戚の方々のご挨拶に行ってください…。ということで、私が今一番そばで安心できる人を選ばせていただきました。
「…お姉ちゃん、がいい。」
指名された私の年子の姉、参上。まさに救世主。
ここで、少し姉の紹介を。
ほぼ双子のように育った私達。高校も一緒。ちなみに中高どっちも同じ部活。服の趣味もだいたいかぶる。
そんでもって某有名大学薬学部をストレートで進学進級しているエリート様。
すでに内定もいくつかとっているらしい。素晴らしい。汚部屋はどうにかしてほしいけど。
とまぁこれくらいで、とりあえず姉は唯一両親のことも知っている、信頼してる味方ってこと。
私の様子がおかしくても、「焦らずゆっくり」を忘れない。
たったそれだけのことが、どれだけ私を安心させているのか。
さっき、姉は私達きょうだいの家へ帰っていってしまった。
お姉ちゃんの就職先が決まったあかつきには、とびきりのサプライズを用意しよう。
そんなことを考えていたら、ぐっすりと眠ってしまっていた。