私が言えなかったこと、伝えてくれてありがとう。
2週間ぶりの診察の日。
この2週間ほぼ実家にはおらず、姉弟との家で過ごして食欲も取り戻した。前よりはマシになってる気もする。
でも、診察は必ず母が同行。そしてそのまま実家に帰ることになっている。
これからのことを考えると、もう限界に近い。これも良い機会なのかもしれない。
私は、母に過剰に心配されていることがかえって負担になっていると、あえて母の前で先生に話すと覚悟を決めた。
そして、2週間の出来事を話した後
涙が出るのを必死でこらえながら口にした。
「心配されるのが、その分苦しいです。」
先生「お母さんから見て、娘さんはどんな様子に見えますか?」
母は気まずそうに答えた。
「あまり家に居たくないのかな…とは思いますね…。」
きっと、その理由についてそこまで深く考えたことはなかったんだろうな。
医大の通院にいつも付き添ってくれて送迎もしてくれて、買い物する時はいつもお金出してもらって。充分支えてもらってるから、心の中でそんなふうに思われてたなんて、思いもしなかったのかもしれない。
家に居たくないと思っているのではないか、なんて言わせてしまった。ずっしりと重くなった心は、先生の一言で本当にあっさりスッと軽くなった。
「もう20歳超えてるんだし、そりゃそうでしょ。」
(なんてあっさり…!そうだよ、そうだよね!)
続いて
「そこは親が親離れがんばるところよ〜。」
…重りは溶けていった。
医大の先生にしてはアッサリバッサリしている私の担当M先生。
その性格で傷つくこともあるけれど、今だけは心の底から思う。
先生、ありがとうございました。
私がずっと言いたかったこと、ずっと言えなかったこと、自分は贅沢なんだから耐えるしかないと思っていたこと
代わりに言ってくれて、ありがとう。