精神科に入院するということ。中編
とある日、朝食時の看護師さん、後ろ向きだったから誰かは分からなかったけど、すごく厳しい人がいた。
食べんね!何してるの!
あんただけよ、うるさいのは!
こんな言葉がひどく響く食堂(デイルーム)で誰が気持ちよくごはんを食べられようか…。
そんな日が何日かあって、ひどい時は食堂にいられなくて部屋に逃げることも。
あの声が聞こえると頭が痛くて吐きそうだった。
せっかく普通の歩き方に近づいていたのに、元に戻ることもあった。
病院にいると、閉じ込められてるような感覚になる時がある。だからって病院にいるのが嫌なわけでもない不思議。
同じように苦しむ人達と出会えた。
それだけじゃない。
理解のない看護師がいることも分かった。
だけどみんなどこかで折り合いをつけたりして支え合ってる。食物連鎖のように?
担当看護師さんとの面談。
「自殺したいと思うことはありますか?」
「少しあります」と言ったら驚いていた。
きっともっと元気だと思われていたのだろう。
そういえば、隣人のEちゃんは入院前に
「あなたはここで死なない約束が出来ますか?」と聞かれて「出来ません。」とこたえたら
入院を拒否されたこともあるって言ってたな、なんて思い出した。
この病院は、とにかくここで死者を出すのが面倒だとでも思ってるのかな?
むしろそう考えずに生きていける人はどのくらいいるの?
でも、生きるってもう決めたから。
死にたいと思っても、生きるよ。