私を許さないのは私じゃない。
何かから飛び出したくて逃げ出したくてたまらない。
少しでも否定されるようなことを言われると
何もかもが自分を否定されていると私の中のもう1人の私が私に言う。
全ての物事出来事は彼女を通して私に響く。
紛らわしいので、私の中の彼女をAちゃんと呼ぶことにする。
Aちゃんは私に、危ないよ、なんか怖いよって言ってくるから
私はAちゃんに大丈夫よ、って言い聞かせるの。
なのに体はAちゃんに正直なんだ。
だれも悪くない。
何も起きてない。
なのに気持ち悪い。
Aちゃんが私を否定してくる。おまえはいらないよ、と。
でも、それでいてAちゃんにとって、私の医大精神科での担当M先生の言う事は絶対なのだ。
M先生が自傷行為はしないでねと言っていたから、Aちゃんも絶対にそういうことはするなと言ってくる。
いらないよ。でもそういうことしちゃダメよ。
なんて残酷。
それがとても居心地悪くてたくさん涙を流した。
目が腫れるだろうなと思いながら、体をさする両親に挟まられ
両親のために元気でいなくちゃ、でも私がいなくなったら、生きてなかったら今心配もかけずに済んだんだよとAちゃんは言う。
どうしようもない板挟みか?
両親が一旦引いた瞬間1人になって、タオルで口を押さえて
声をあげるように大きく泣いた。
気持ちを涙と一緒に吐き出したかったんだ。と思う。
気がついたら脚のスネのブツブツのかさぶたを引っ掻いてしまって、引っ掻いた先を見ると血がぷっくりと出ている。
少し流れる血を見たら
急に
すーーーーっと心が軽くなった。
今まで泣いていたのが嘘みたいに楽になった。
まるで、Aちゃんが「もう、いいよ。」って言ってくれたみたいだった。