先生、ごめんなさい。
普通の生活をするので精一杯。
少しの心の乱れが頭の中まで狂わせる。
前に漫画を描いていた時に買っていた画材用品をあさり、一本のカッターを手にする。
そういえば、診察の時に先生が
次の診察の時まで絶対にそういうこと(自傷行為)しないって約束してね
って言ってたっけ。
なぜか
家族に言われるより
友達に言われるより
ずっとずっと心に響いた
でも、少しだけ。少しだけ、試しに。
(スーパーの試食かよ…。)
スーパーの試食で例えるなら確実に買う流れではないか。
…なんだ。意外と切れにくいんだな。
なんて。
軽く手のひらにポンポンとカッターを落とす。
血の出ないぎりぎりのところでとめる。
…そう。ちょっと試食しただけだよ。
買わないから。
…ごはんが食べられるようになったとおもったら
今度はお布団に入れない。
母が和室に敷いてくれているのだけれど
なんだか申し訳ないような苦しみを感じながら中に入り、とりあえず座ってみる。
様子を見かけた父
「何してんの?」
私「…何も?」
私も、何してんのか、分かんないや。