先生、ありがとう。
2019年11月21日
たくさんの人に支えられて生きている。
そんなことを実感できる日だった。
私が病院に行くために母が仕事を休んで付き添ってくれた。
母が仕事を休むために、ある人が代わりにフルでシフトに入ってくれた。
私の担当M先生は忙しいのに急な診察を受け入れてくれた。
私の不安を、きちんと聴いてくれた。
家にいるとつい死んでしまいそうで入院したいと言うと、入院希望は出せるから次の診察の時にもう一度意思を聞くよと言っていた。
そして、M先生に、もしよければとお願いされたので
他大学病院の先生の研究の為にアンケートをたくさん受け、問診に答えた。
それは、てんかんではなく精神的なものが原因である「非てんかん性けいれん」の患者を対象とするものだった。
私がこれに協力することで、誰かが助かる日がきっとくる。
そう願う。
アンケートを書く私の隣で、母は少し嬉しいと言った。
M先生が、非てんかん性けいれんの研究をしている先生とつながっているということ。
そういう研究をしている先生がいること。
たしかにそうだ。
ただしそれは
同じような状態でつらい毎日を送っていたり、はたまた死に走る人が
それだけたくさんいるってことを
表すものでもある。
とても怖い。
心が死の瀬戸際に立っている人が溢れている様子を想像して私は泣きそうになった。
診察の終わりに先生は言った。
次の診察まで、自分を自分で傷つけるとかそういう行為はしないと約束してね。