小さな恋の話。
私は私を好きじゃない。
小学生の時は友達とうまくいかなかった。
中学生の時はいじめられてた。
高校生の時は成績がだだ落ちだった。
そんな私が嫌だった。
他人に
みんなに
好かれる人になりたかった。
でも、それらを「不器用」で片付けられる器用さも持ち合わせていなかった。
けれど、彼のことを好きな私のことは好き。
彼は正直すぎて、さらっと悪口も言ってしまうのに
それでも愛おしいと思う。
仕事を思い出してつらい時も
彼が食べたいと言っていたシューを焼き
手作りのカスタードクリームをつめ
丁寧にラッピングした。
たまにしか会えないけど
今想い合えている一瞬一瞬を
大切にしていきたい。