大丈夫って言わなくていいよ。
久しぶりに大きめの本屋さんに行ったら
私の大好きな作家さんの新刊を見つけた。
その作家さんの名前は、「益田ミリ」さん。
彼女の本は眺めるだけでもなぜかホッとしてしまう。
彼女の本は、彼女が選ぶ言葉は、人を傷つけない安心感があるからなのかもしれない。
同じ益田ミリさんの本は
異なる出版社の本でも中身が繋がっていたりしていて、いろんな本を読んでみたくなる
そんな魅力がある。
新刊のタイトルは「わたしを支えるもの」
詳しくは↓
https://www.gentosha.co.jp/book/b12617.html
私にとって、私を支えるものって、何なのだろう。
主人公のすーちゃんは
お父さんを亡くして、好きな人に連絡をしようとした時
今のあたしを支えてくれるのはあの人じゃない。
彼が支えるのはあたしではないし、
彼を支えるのも私ではない。
そういうことだ、と言った。
私は私が支えなきゃ、と思っていたのかもしれない。
架空の人物だし、分からないけれど。
お父さんが亡くなった後
すーちゃんは職場の上司の方に「あの、」と言いかけて
それを遮るように「いいの」と言われるのだった。
大丈夫って言わなくていいの。
あとでつらくなるから、言わなくていいのよ。と。
すーちゃんと一緒に、涙がこぼれた。
つらくなるから、大丈夫って言わなくていいのよ。
今まで
大丈夫大丈夫って言ってれば、思ってれば
大丈夫になるなんて、そんなの信じられなかった。
だってそうならなかった。
やっぱり、大丈夫じゃない時は
少し弱音を吐いたっていいじゃない。
大丈夫じゃなくたって、いいんだよ。
頑張ってる時があるから、ツラい時もあるの。
すーちゃんも、私も、大丈夫じゃない時は、思いきり泣こう。